地域連携事例を横浜市の市民協働相談会で紹介しました

9月2日(月)、横浜市庁舎内にある横浜市民協働推進センターにて、市民協働相談会が行われました。この相談会は、設定したテーマについて悩みや関心のある参加者が、協働コーディネーターやゲストのお話、参加者同士の交流を通して、自分の活動に活かせる気づきやヒントを得る機会となることを目的に開催されています。

今回のテーマは、「地域でつながり、まちを元気に」。

認定NPO法人びーのびーの事務局長の原 美紀氏が協働コーディネーターとなり、ゲストとして本園の石井雄輝専任教諭、また関東学院大学教育学部の三谷大紀准教授が参加し、のびのびのば園の地域連携事例の紹介とその意義や効果について講演しました。

のびのびのば園では、無印良品 港南台バーズと協力して行ったエコバッグづくりワークショップや、野庭地域と協力して開催した「えんにちあそび」など、地域や企業と連携した様々な取り組みを行っております。

石井教諭からは、これまでに行ってきたのびのびのば園と野庭地域や企業などとの連携事業について紹介がありました。他の、のびのびのば園 教職員からの地域と保育活動がつながるお話を挟みながら、「地域と繋がりを築いていくことで、賑わいの創出が生まれ、地域の活性化に結び付いていきます。保育業界と関わりのない業界の方にも、のびのびのば園がこういった取り組みを行っていることや、取り組みから生まれるメリットについて知ってもらえると嬉しいです」と話をさせていただきました。

この石井教諭の話を受け、三谷准教授からは、園と地域の関わりを考える上での視点について、「子どもの遊びや園の保育に地域を活用するということと、子どもや園の存在が地域の人々を繋ぎ、地域を活性化していく拠点となること。この2つの視点が石井先生の話を聞いて重要だと感じました。子どもは遊びの中で地域への親しみを持ち、地域の人々はその子どもたちや園と関わることで、新しい取り組みが生まれ、地域がにぎわっていくのではないかと思います」と保育学の観点から解説がありました。

解説内容を少しご紹介しますね。

●自園の置かれている地域を、他人事として考えてない。むしろ、園の保育環境(園庭の延長)かのように捉えている。

→子どもが育つ場所を、園内に留めていない。

●足を使って、やってみたい・気になるところを具体的に見出す。

●かかわりながら、、コトを進めながら、見えてくることや生まれてくる新たな関係、出番がある。

●子どもの地域での経験、(発見、問い、やってみたい)を日常の保育に還元。

→地域の人の横顔、後ろ姿。

→子どもでも市民(当事者性)。地域に参画可能。

後半はグループトーク。参加者たちが得た「気づき」について、グループに分かれ意見交換を行いました。意見交換後は各グループの代表者から発表があり、「地域との関わり方を改めて考えるようになった」、「つながりが広がることで子育てを地域で行っていく意識が生まれてくることに気づけた」など石井教諭、三谷准教授の話から強く感銘を受けていた様子でした。

最後に石井教諭から、これまでの取り組みとこれからの抱負について、「最初は大変でしたが、活動を続けていくうちに色々な人たちが手伝ってくれるようになりました。他の先生たちも一緒に取り組んでいくことで、園が地域との繋がりを創出するハブとなるような取り組みにしていきたいです。引き続き野庭地域を中心としたまちづくりや地域活性化や保育に繋がるような活動を行っていきたいと考えております」と話がありました。

今後ものびのびのば園は、子どもたちの学びや地域の活性化に貢献する取り組みを推進していきます。

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